単身赴任で関東から大阪へ移動する新幹線。
久しぶりに家族の元へ帰るその日、新幹線構内の売店で目に飛び込んできたのが、あの有名な 崎陽軒のシウマイ弁当でした。
横浜名物として名前は知っていたけれど、実はこれまで食べたことがなく…。
「せっかくだから」と手に取り、ワクワクしながら車内へ。

指定席に腰を下ろし、発車のアナウンスが流れる中、新幹線の座席テーブルに置かれたシウマイ弁当。
経木(きょうぎ)の箱を手にすると、ほんのりとした木の香りが漂い、なんとも懐かしい雰囲気に包まれます。
プラスチック容器にはない、しっとりとした温もり。まさに“駅弁を食べる喜び”がここにありました。
見た目

窓の外に流れる街並みを眺めながら、包み紙をはずして、ふたを開ける瞬間――。
ぎっしりと詰められたおかずと俵型ごはんの整列に、思わず「おお…!」と声が漏れました。

一品ずつ味わう楽しみ
俵型ごはんと梅干し
まずはごはん。小さく握られた俵型で、食べやすいサイズ感。
冷めてもモチモチで、梅干しの酸味が口をさっぱりと整えてくれます。
木箱に包まれているからか、ごはんの香りもどこか柔らかく感じられました。
主役のシウマイ
そして待望のシウマイ。ひと口で頬張ると、干しホタテの風味がじゅわっと広がり、冷めているのに驚くほどジューシー。
「これが長年愛されてきた味か」と、車窓の景色と一緒にしみじみ噛みしめました。
鮪の漬け焼き
濃いめの味付けで、ごはんがどんどん進む。木箱の中でほんのり香ばしさが残っていて、旅の途中の一品として絶妙。
鶏の唐揚げ
小ぶりながら、噛むとしっかり旨味。冷めても衣がべちゃっとしないのはさすが駅弁のプロの仕事。
玉子焼き
ほんのり甘く、優しい味わい。濃い味のおかずが続く中でホッと一息つける存在でした。
筍煮
柔らかい歯ざわりと出汁の旨味がじんわり広がる。新幹線の揺れと一緒に、なんだか気持ちまで落ち着きます。
かまぼこ・昆布・生姜・あんず
紅白のかまぼこで彩りを添え、昆布と生姜が口をリセット。
最後にあんずの酸味を頬張ると、すべての味が締まっていく――駅弁としての完成度の高さを感じました。
木箱がもたらす“駅弁らしさ”
食べ終えたあと、ふたを閉じるとほんのり木の香りが残り、どこか心地よい余韻。
最近はプラスチック容器が多い中、この経木の箱があるからこそ、シウマイ弁当は「旅の食事」として特別に感じられるのだと思います。
車窓の景色と木の香り、そして冷めても美味しい味わい。この組み合わせが、新幹線の移動時間を単なる移動から“小さな旅”へと変えてくれました。
まとめ
崎陽軒「シウマイ弁当」は、冷めても美味しい工夫と木箱の風情で特別な駅弁体験を提供してくれる。
車窓を眺めながら食べると、まるで旅そのものの一部になる。
値段は1,070円(税込)。この満足感なら納得の一品。
次に新幹線に乗るときも、きっとまた手に取ってしまうだろうな…そう思える駅弁でした。